日本一周を何度か行い、出した答えが『日本は大体同じ風景』という結論でした。
どこへ行っても山と海と田畑で、旅人には耐え難い寂しさを含んでいます。
人が押し寄せる観光地にはあまり近付かなかったので、そういう見解になってしまったのかも知れませんが、その分裏側に目を向けて来ました。
それで気付いたのが、今しか撮れない『街撮りスナップ』の魅力です。
今回はつまらないであろう風景を、魅力的に撮影するコツをお伝えします。
街撮りスナップの魅力
最近ではレアポケモンをゲットする為に、人々が外へ出る流れがあるようです。
ついつい『歩きスマホ』が議論されてしまいますが、それは置いといて、とても素晴らしいことだと思うのです。理由は、今まで行かなかったところに行くということです。
そして行かなければ気付けない風景が、そこにはあるのです。
ちょっと強引ですが街撮りとは元々そういうもので、当たり前の風景を魅力的に撮ることだと思います。もっと言えば、魅力を感じながら撮るのです。
人は海外に行けば、パシャパシャ撮りますよね。あの感覚です。
しかし1ヶ月も住めば、撮らなくなるはずです。
そう、飽きてしまうのです。
この感覚はとても致命的ではありますが、この先に進めない人も多いはずです。
対処法として唯一有効なのが、歴史を知ることでしょうか。
事前に調べ、実際に訪れること何倍も魅力が違うはずです。
食の魅力
日本を訪れる観光客の足取りを調査してみると、有名観光地は勿論なのですが、普段の日本人が訪れる庶民の拠り所に人気があるようです。
ラーメン屋・牛丼屋・居酒屋などですね。
私も地方を訪れた時には、やはりその土地の人の集まる場所を探すようにしています。
チェーン店は安心ですが、こちらはドキドキしたいのです(≧∀≦)
そんな観点から路地へ入り、その土地の食を堪能することで、ますます知らなかった部分が見えて来ます。
そんな楽しみ方に気付いたのは、ごく最近のようにも思います。
雨上がりの魅力
さすがに雨降りの撮影はしんどいのですが、やんだ時はチャンスです。
しっとりと地面が濡れており、水溜りもあって全てが輝いて見えるはずです。
これは確実に運ですが、街でも森でも風景の魅力が加速します。
更に日差しが出れば、虹が出るかも知れませんしアスファルトが輝くかも知れません。
その一瞬と裏路地の風景を合わせることが、街撮りスナップのご褒美なのです。
裏路地の魅力
裏路地とはそれこそ、その土地によって様々ですが、それでも的確に見付けるポイントがあります。それは過去に栄えていたということです。
一番分かりやすいのが、城下町でしょう。
現在でも町のPRとして、保存修復が行われている所も多くありますが、実はそれが出来ずに廃れてしまった土地の方が、カッコ良かったりするのです。
これについては、好き嫌いもありますから、自分なりの観点で探してみて下さい。
今の魅力
よく昭和の魅力と言って、昔を懐かしむことがあります。
しかしその心理って、その時代を知らない人にとっては分かり辛いかも知れません。
今の日本は、古い町並みの向こうに大きなビルが出来たりと、不一致ではありますが、ギャップとしての今しか見られない風景が多く存在します。
これをつまらないとするか、魅力と捉えるかで、この先に残る作品が変わってきます。
観点とは押し付けではなく、自分の見方であり感覚です。
だから写真は、もっと自分の為に撮ることがあっても、良いと思っています。