電子基板のハンダ付けに興味はありましたが、使うシーンはなかなかありません。さて先日、現場で使うLED照明が壊れ、バラしてみるとハンダ付けで治せそうだと確信しました。要はプラスとマイナスの接続ですからね。
これをチャンスと捉え『SEALODY』の『はんだごて工具箱セット』を入手したので、中身と使用感をレビューしたいと思います。
ハンダゴテセットの中身
とっても可愛い工具箱です。(25cmx12cmx10cm)
しかも、お安い!
家電事情は、まだまだ使えるのに、ちょっとしたことで捨てられてしまう文化になってしまいましたよね。背景には、断捨離流行りもあるのでしょうけど。
類似品多数ですが、どれも同じようなものです。
先の細いピンセットが2本。
細かい作業ですから、必須アイテムです。
こちらは『ハンダ吸い取り機』で余計な部分を除去するアイテムです。
押すとロックされ、丸ボタン解放で一気に吸い取ります。
こちらは同じ使用目的の『ハンダ吸い取り線』です。
余分なハンダに当てがうと吸収されます。
使用した部分は、ハサミでカットします。
えんぴつ型の『はんだ』です。
これを熱すると溶けるので垂らし、冷えると頑固に固まります。
ハンダゴテの先っちょです。
使用目的によって、差し替えます。
ハンダゴテはかなり熱くなるので、不使用時はスタンドに立てます。
スタンド裏に蝶ネジを噛ませ、ぐるぐるリングを固定します。
こちらがメインの、ハンダゴテ本体です。
60W(200〜450℃)で先端から鉄の部分に触ると、確実にヤケドします。
温度調節ダイヤルです。
先端交換時は元のネジを緩め、このようにバラします。
当然ですが、冷めている状態で行います。
こんな感じで置きます。
スポンジは水に濡らし、コテ先のクリーニングに使用します。
汚れるとキレイにハンダ付け出来なくなるので、面倒臭がらず行います。
ちなみにスポンジ型は温度が下がるので、プロ向きではありません。
業界では、金タワシタイプが主流です。
基盤の接続部にコテ(右)を当てがい固定して温度を上げ、そこへワイヤー(左)を押し当て溶かすイメージで作業します。
やってみると分かりますが、手が3、4本欲しくなります^_^
YONGNUO 『YN600 Air』&『YN608』を修理する
壊れたとは言ってもスイッチの破損です。
撮影中に触ったらスイッチがプラーンとなり、オンもオフも出来ず照明は消えてしまいました。3灯体制だったので、その日は何とか2灯で乗り切りました。
製品の中身はしっかりと作られているので、とても良いライトだと思います。
ファン音もせず、動画撮影の音声録えいにも使えます。
現在は現在の故障追加もあり、5枚ほど所有しています。
軽くて省スペースで、バッテリーでも光るので便利です。
こちらが、壊れたスイッチです。
取り外すには、断線しなくてはなりませんでした。
ですから、今回はその部分を元に戻す為のハンダ付けとなるのです。
こちらが、取り寄せたスイッチです。
大陸から船に乗り、30日ほどで到着しました。
ちなみに『YN600 Air』の純正スイッチとは背面形状が異なりました。
でも端子の数は同じですから、付けば良いのです。
注目箇所は3つ。
ロットにもよるので一概には言えませんが、要はスイッチの『+/-』を切断して交換し付け直すだけ。
今回は接着部分が短過ぎたので、切らなければスイッチが外せない状況でした。
スイッチを交換しハンダゴテで修復してあげれば、電気は流れるはずです。
物置に眠っていたコードを短く切り、当てがってハンダ付けしました。
いやぁ、なかなか難しいですね。
左手にワイヤー、右手にコテを持つと、コードを固定する手が足りなくなります。
そんな時は、これが便利です。
何とか接着完了で、テスト点灯もOK\(^o^)/
『YN600 Air』を組み立てて、完了となりました。
『YN608』も同じ工程ですが、リング状なのでネジは多めです。
見え辛いネジもあるので、簡単に開かない場合はもう一度探してみて下さい。
上記画像の赤枠が、スイッチの裏側です。
リモコン制御が出来るタイプなので、端子は『左3本』と『右1本』です。
ニッパーで上手く切断するとバラバラにならず、3本まとめて外すことが可能です。
同じくハンダ付けして、テスト点灯させて、納めて完了です。
結局、このシリーズはスイッチが欠陥品なので、オンオフは禁止としました。
コンセントの抜き差し点灯は気が引けるので、フットスイッチを用意しました。