こちらでご紹介しているレシピは、キャンプなどで出来る範囲の料理ものだけを選び『簡単で美味しい』をテーマにお届けしております。
さて『スキレット』ってご存知でしょうか?
いわゆる鋳物鍋で、ダッチオーブンとほぼ同じです。形や深さが違うだけなんですよね。
とにかく厚さがあるので、調理する火を選ばず安定した加熱ができるのが特徴です。要は簡単で失敗しにくい魔法の鍋といったところでしょうか。
特徴
スキレットの特徴は、フライパン型の形状にあります。その分かなりお手軽です。
ダッチオーブンは深型であるため、長時間の蒸し焼き料理に向いていると言えます。それに対しスキレットは、ステーキや炒め物などの短時間料理に、その威力を発揮します。
もう一つの特徴は、重たい蓋にあります。
密閉させ圧力をかけることは勿論ですが、蓋の裏に凹凸があり水分を満遍なく料理へ落としてくれるので、スチーム効果でジューシーな仕上がりが実現します。
だから購入するのであれば、蓋も買わないといけません^_^
ちなみにダッチオーブンの蓋には炭が乗せられるようになっていますが、スキレットの蓋は『つるん』としていて無理なようです。ということは、そういった料理には向いていないと言えます。
お手入れ
鋳物鍋が家庭に普及しずらい大きな理由は『サビる』ということです。
ダッチオーブンもスキレットも一生ものなので、テフロン加工のように、定期的に買い換えるという感覚はいりません。
『鍋を作る』という表現がありますが、これは鉄工所の仕事ではなく、使い手が日頃手入れをし、自分好みの鍋に仕上げていくという意味です。
使用後はササラで焦げを落とし、ちょこっと洗剤をつけたスポンジで持ち手などを洗います。コンロで水気を飛ばし、オリーブオイルを薄く塗ります。
これを怠ると、あっという間にサビが回り使い物にならなくなるでしょう。
選び方
ダッチオーブンやスキレットは、ファーストインパクトで好きなものを買えば良いとは思いますが、最低限気にしなくてはいけないことがあります。
・サイズ(インチ)
・素材
・IH対応
上記の3点だけを意識していれば大丈夫です。
サイズは家族や友人の人数と相談してください。結構重たいです。
素材は最近『ステンレス製』もあり、サビずにカッコイイです。これって欠点を補ったと思われがちですが、使用後はどうしても油汚れがこびり付きます。それを落すのに、クレンザーや金タワシが必要になる場合もあります。
IH対応については、せっかくの高性能鍋なので日常の生活で使うかどうかが問われます。非対応の商品と比べれば当然割高になりますので家族会議が必要です。
ちなみに我家は普段使いするので、IH対応は絶対条件です。
商品によっては炭の上に直接置いても安定するような形状のものもありますが、IHには対応していないので注意が必要です。
あとがき
ダッチオーブンやスキレットが原因で、ケンカになる家庭も多いようです。しかし普段は料理をしない旦那さんが、キャンプの練習だと思うと結構ノリノリになるものです。男は形から入る生き物ですからね。
奥様方、是非温かい目で見守ってあげて下さいね。