普段、スタジオ業務ではストロボ界の帝王、コメットさんを使用していますが、出張撮影では持ち運びの都合上、クリップオン3灯体制です。勿論、クリップオンも優秀なんですけど、どうしても光の回り方に無理が出てしまうことがあり、セッティングの難しさを感じていました。
それで車移動に限りますが、素早いセッティングが可能なストロボを探しており、中華製のゴドックスに辿り着いたので、レビューしたいと思います。
目次
安くて高性能なゴドックス
スタジオ用のストロボって、普通に10万とかしますよね。
だから、気軽に購入出来ません。
しかも頻度や必要性について『クリップオンでいいかなぁ』と思ってしまいます。
でも、やっぱりキレイに撮りたいですよね。
大型のストロボを使うようになって分かったのですが、とにかく絞れるので最新型のカメラを使わなくても、超キレイに写るんです。正直、5DMark2や7Dは、もう時代遅れかと思っていたのですが、余裕で使えます。
ちなみに高電圧機材なので『中華製は火を吹くのではないか?』という恐怖がどこかにありましたが、実際に使用してみると、とても安定しています。
やはり、感覚を一括りにしてはいけませよね。
これはソニータイマーに対しても、同じことが言えそうです。
さてさて、箱を開けると保護キャップが付いています。スヌートのように見えますが、おそらくモデリングランプとストロボランプの保護の為と思われます。
もしかしたら、スポット光として使えるかも知れません。
外すと、こんな感じです。
ちなみにモデリングランプは、ポートレイトの際は外しています。
なかなかのサイズ感で、コメットの同ワット数と比べると、1.5倍はありそうです。
大きさに対して覚悟出来れば、問題なく使えるでしょう。
ボーエンズ(Bowens)マウント採用で、脱着は上記画像のレバーを手前に引き回します。3箇所の溝にハマる仕組みです。
アクセサリーが多くあるのも、魅力の一つですよね。
コンセントは3ピンなので、2ピンに変換してあげなければなりません。
無理に接続してしまうと、危険です。
アース付きの変換アダプターが安価で売っていますので、別途購入しました。
ちなみにアースは接続せずに問題なく使えていますが、自己責任でお願いします。
ゴドックスストロボの操作
このタイプの目玉は、無線機能が内蔵されていることです。
よって、受信機は必要ありません。
簡単に、操作方法を記載致します。
ライトセンサー
多灯の場合、メインライトの発行を検知して動作させます。
そのセンサー部です。(※S1/S2説明参照)
セレクトダイヤル・セットボタン
回せて押せるボタンで、調光やチャンネル切替の選択決定に使用。
モデリングランプ
モデリングランプのオンオフ。
フラッシュテスト
接続確認などでの発行テストボタン。
電源スイッチ
本体のメインスイッチ。
ヒューズボックス
付属品として、ヒューズが2つ付いてきました。
ACコネクターソケット
コンセントを刺して下さい。
チャージ音
発光後、次の電力が回復すると音が鳴ります。
それのオンオフで、回復前に次のシャッターを切ると光りません。
スレーブ切替え
OFF・・・有線無線接続のみ発光
S1・・・発光に同調
S2・・・本発光に同調でプレ発光を無視
グループ・チャンネル設定
液晶の左がグループで、右上がチャンネル表示。
押しで進めて、長押しで切替え、セレクトダイヤル併用可。
ワイヤレス受信機接続
受信機内蔵型なので必要性を感じませんが、機器によっては使うかも知れません。
シンクロコード接続
無線時代ですが、不具合や故障に備え、必ずシンクロケーブルは持参しましょう。
アンブレラの穴
角度調節部に穴があり、傘が刺さります。
しかし、リフレクターを装着していると干渉するのです。
でも、ご安心ください^_^
リフレクターに穴が空いているので、バッチリ装着出来ます。
右の小さいネジが、アンブレラの固定。
左の大きなハンドルが、ストロボの角度調節。
右の大きなネジが、ストロボの脱着。
リフレクター部の穴です。
何度か動かすと、取れそうです。
実際に使用した感想
測定器で測った訳ではないので、光量については不明ですが、数値以上出ているという情報もあります。ホワイトバランスについては、グレー板を使用していますが、程良い色具合だと思います。
チャージはかなり早く、一切ストレスを感じません。
音も静かで、どっしりと安定した印象を受けました。
初めは、300W程度で十分と思い、テスト的に購入したのですが、実際に使用すると欲が出てしまい、もう一灯は400wにしました。
印象として、400wを2台にした方が良かったと感じています。
値段が安いので、壊れても修理ではなく買換えるでしょう。もしくは予備も含め、400wをもう一台購入し、300wは天板にしても良いかも知れません。
でも、とりあえずは十分な光量なので、困った時に追加しようと思います。