ついに三大カメラメーカーの、主力機が出揃いました。
何だか今回の発表は今まで以上に『特別さ』を感じになるのは私だけでしょうか。
企業の開発チームの自信と誇りの極みを、時代の節目の変わり目に一気に叩き付けられたように思うのです。
目次
それぞれのメーカーが答えを出した
まず一番に取り上げなくてはならないのが、ペンタックス『K-1』です。
これは本当に待ち望んでいたファンも多いことでしょう。
風景写真といえば、中判を持っているペンタックスです。
それがフルサイズ参戦ですからね〜。
きっと涙が止まらないはずです( i _ i )
キヤノンとニコンはやはり報道などで活躍し、今しかない瞬間を切り取るという責任感みたいなものから、最高のスポーツカメラを完成させました。
連写も一秒間に14コマですからね。
余談ですが『高橋名人の16連写』には一歩及ばずでした。
やはり超えてはならない圧力のようなものが、業界にはあるのでしょうか。
それとも高橋名人がハンパないのか、あまり関わり過ぎると消されるかも知れません。
性能比較してみます
その前に『K-1』も同時比較はナンセンスでしょ? と言われそうです。
性格が全然違いますからね。
でもフルサイズ目線で、勘弁して下さい<(_ _)>
1DXMarkⅡ | D5 | K-1 | |
有効画素数 | 2020万 | 2082万 | 3640万 |
センサーサイズ | フル | フル | フル |
連写(コマ/秒) | 14 | 12 | 4.4 |
液晶サイズ | 3.2 | 3.2 | 3.2 |
ISO | 100-51200 | 100-102400 | 100-204800 |
オートフォーカス | 測距点61 | フォーカスポイント153 | AFエリア33 |
AF方式 | TTL二次結像位相差 | TTL位相差 | TTL位相差 |
ボデーのみ重量 | 1340 | 1235 | 925 |
値段(2/19現在) | 659,010 | 675,540 | 278,100 |
※ メーカーにより方式などの基準が違うので正確な比較はできません。
こうして見ると明らかに違う箇所がありますが、要は何を撮るためのカメラなのかということがはっきりとしてきます。
有効画素数については、やはり『K-1』が1.5倍と飛び抜けていますね。
その反面、連写はいらないので当然遅いです。
値段は『K-1』が半分程度なのにはおどろきです。Canonに例えれば『5Dシリーズ』と同等ぐらいなので、本来のライバルはそっちなのでしょうかね。
Canon EOS-1DXMarkⅡ
注目すべきは、映像エンジンの『デュアルDIGIC6+』です。
前機種の『1DX』には『DIGIC5+』でしたから、更なる進化があるはずです。
さかのぼると各メーカー『有効画素数』の数字を上げることに力を注ぎ、ユーザーもそれを頼りに、機種性能を判断していた時代がありました。
それに待ったを掛けたのが『PowerShot Gシリーズ』だったと記憶しています。
証明したのは『DIGIC』と『CMOS』の進化でした。もはや画素数を下げても高画質を維持できるとして、更なるハイスピードの時代に突入して行ったのです。
ファインダー視野に対する測光エリア
注目さる連写やAF以外に、悪条件でも適正なホワイトバランスや顔認識を保てるように進化が進んでいます。
以前は黒い被写体に対してめっぽう弱かったのですが、こちらも新設計の投光光学系が採用されたようです。
Nikon D5
ニコンもキャノン同様、コントラストの低い『カメラが苦手とする被写体』に対して、検知力を高めているようです。
もはやスポーツ撮影の最大の難点であった『ピント』については、全てカメラ任せの時代になったのでしょうか。
誰でも撮れてしまう、良いような悪いような微妙な気持ちになりますが、それが企業努力の結果なのですね。
かといって、プロの領域が脅かされるようなものではないと今は信じています。
PENTAX K-1
有効画素数や超高感度と高解像度を売りにしていると思いきや、そこはさすがペンタックス様です。5軸5段手ぶれ補正で、悪天候などの過酷な環境でも確実な作品作りが出来るように配慮されています。
また『リアル・レゾリューション・システム』という、イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かしながら4枚を連続撮影するという、何とも不思議な技術を持っています。
ローパスフィルターレスも健在で、更なる高画質に期待が高まります。
嬉しいのは『フレキシブルチルト』というキャノンでいう『バリアングル』のような可動式液晶の採用です。これについてはデジタル一眼レフ業界のドン『PENTAX 645Z』にも採用されているほどで、その柔軟な対応が素敵です。
メッセージ
『645』については未だに富士山周りや春の桜、秋の紅葉となれば目にする機会も多いのです。それだけ良いカメラであり、長年に渡り愛され続けているのです。
カメラメーカーとはカメラマンの成長と共に歩んで来ました。
『K-1』に耳を傾けると、こう言っています。
『645』を使い続けてくれて、ありがとうございます。
みなさんも歳をとりましたね・・・。
そろそろ大きなカメラは、疲れるでしょう。
これからも元気に取り続けて頂くために、手頃なサイズとして生まれ変わりました。
手ぶれ補正も付いたので、そんなに重たい三脚じゃなくても大丈夫ですよ。
また今後も、色々な所に連れて行って下さいね。
きっと来週の『CP+2016』でお目にかかれることでしょう。
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