秋という季節は、多くのイベントが開催される時期でもあります。
そして今しかないシーンを動画に収めようという心理が働き、ビデオカメラが売れる時なのです。よく耳にするのは『電気屋の店員さんの言いなり』という表現ですが、折角ですから自分で選びましょう\(^o^)/
今回はビデオカメラ購入時の疑問と回答について、記述したいと思います。
一般家庭の間違い
購入前にダメ出しをするのはどうかと思いますが、先人達の失敗から学ばなくてはならないと思いました。それは『撮ったらどうするの?』という疑問です。
現在のビデオカメラはとても小さくなり、更に内臓のHDDやメディアカードも大容量になった為、ついつい撮りっぱなしでその後放置という現象が起きがちです。
しかしパソコンには、Windows・Mac共に無料の動画ソフト(アプリ)があるので、やる気になれば誰でも編集が可能という時代になりました。それも無理であれば、外注での編集サービスもあります。
それを踏まえてのビデオカメラ購入ですが、店員さんは必ず『今回の新製品はこれがすごい』という説明をしてくれます。しかし本当に必要なのは『あなたはこれぐらいで十分でしょ』という説得なのです。
そもそも高画質な『4K』で撮る必要があるのかどうか、ズーム倍率がものすごい必要があるのかどうかを考えてみて下さい。
それよりも撮りやすく、日常的にちょこちょこ使える方が良いですよね。
レンズについて
デジタル業界は、まだまだ進化を続けております。
しかし、絶対に変わらないこともあるのです。
それの代表例として、まず初めに言っておきたいのがレンズです。
業界は『望遠』の話をすることで、商品の凄さをアピールしますし、お客さんもそれに引っかかってしまいます。勿論、これは詐欺ではありませんが、実は望遠ってそれほどメリットがあるわけではありません。
むしろ、リスクの方が大きいのです。
ただ前提として、現在のビデオカメラのレンズは、大体の枠が決まっており選べないことの方が多いですが、知識として知っているだけでも効果はあります。
レンズを調べるには、製品のホームページの『仕様・定格』という項目を探しましょう。
その中の『レンズ』の周辺に『35mmフィルム換算値』があります。
※ 以降の説明は『35mmフルサイズ』として行います。
これが一般向けは『38mm』程度の表記かと思います。
しかしハイエンドクラスだと『28mm』です。
一眼レフを使う方なら分かると思いますが、例えば旅行に『38mm』のレンズで同伴者の撮影をするとなると、かなり困難になってしまいます。
それは、寄り過ぎてしまうからです。被写体と背景までをバランス良く入れたいのであれば、やはり『28mm』の方が断然、撮りやすいはずです。
一般的なビデオカメラは、運動会シーンの風景撮影ではなく、我が子オンリーの為に開発されているので、イベントが終われば触りもしなくなってしまうのですね。
それをカバーする『ワイドレンズアダプター』がアクセサリーとして用意されています。フットワークには欠けますし、お値段も高めですが持っていて損はありません。
普段使いも重視するのであれば、標準でワイド域をお勧めします。
また最近では口角別レンズを搭載し、2カメ仕様もあるので面白いですよね。
画質について
画質は『フルハイビジョン』から『4K』へと時代が流れています。当然、誰もが『4K』で撮りたいと思うかも知れませんが、はっきり言ってどちらもキレイです。
・3840×2160(4K)
・1920×1080(フルハイビジョン)
アスペクト比は同じですが、数字で見るとこれだけの違いがあるんですよね。
しかし再生機器は、一般家庭の液晶テレビクラスでしょうから、あまりこだわる必要はないと思ってしまいます。
それにあまりファイルサイズが大きいと、取り込むパソコンのスペックが必要となり、動画編集で苦労するはずですからね。ちなみにDVDへ焼くと同時に圧縮されてしまいますから、その辺りの知識も必要となって来ます。
我が子が可愛く写っていれば、それで良いじゃないですかぁ^_^
録画時間について
現在の機器は、ほとんどがSDカード仕様で内臓のHDDが付いていることもあります。容量も年々大きくなっているので、まず困ることはないでしょう。
2枚スロットルが常識となっており、動画と写真を分けて保存することも可能です。
撮影可能時間が長くなった分、予備バッテリーを購入した方が良さそうです。
ズームについて
先に上げたレンズの話の延長となりますが『電子式ズーム』には2種類あります。
・光学ズーム(レンズ処理:劣化小)
・電子式ズーム(画像処理:劣化大)
これは両方の技術を利用し、コンパクトボディーながら高倍率で手ブレ補正も叶えているので、一概に『電子式ズーム』が悪いとは言い切れません。
更に手ブレ補正は、シーンによって使い分けが必要です。望遠域での手ブレ動画は、観ているだけで酔いますので知識だけは入れておいた方が良いです。
基本的には『無・標準・ハード』のような3段階です。
メーカーについて
ビデオカメラは写真部門と違い『ソニー・パナソニック・JVC』の3社が有名です。
勿論『Canon・Nikon』も製品はありますが、力の入れ具合が違います。
その観点から考えると、必然的にアクセサリーの多さに辿り着くのです。
主観ですが多少の大きさは気にせず、撮りやすさと扱いやすさ重視で考えています。
買うとなれば安くはありませんから、どのシーンにも登場させられるような相棒になってもらいたいし、好きなメーカーを使っていたいと考えています。
結局は値段なりの機器性能となる為、それほどメーカーでの差が無いことは事実です。