『リングフラッシュ』長く写真をやって来た人なら、一度は引っかかる存在ですよね。
だけど使用シーンは限られていて、なかなか手が出せないのも現状です。
しかし実際に使ってみると、あらあら便利じゃないですかぁ。
影の出ない写真が撮りたい
フラッシュって、はっきり言って難しいです。
しかしその意味が分かってくると、もう手放す事は出来ません。
フラッシュを毛嫌いする人もいますが、まぁ自然光とは別の光源を足すわけですから、見た目とは違う仕上がりになる訳で、そりゃ難易度も上がります。
しかし味方に付けてしまえば『神様・仏様?フラッシュ様』になります。
僕は風景以外は、フラッシュを常用します。
使わない時でもクリップオンには乗せていることが多いです。
いわゆる、補助光としての使い方です。
では、フラッシュの欠点とは何でしょうか?
それは不自然な影です。
特に縦位置で撮った場合とワイドレンズに多いですよね。
影を和らげる工夫はいくらでもあります。
デュフェーズやバウンスがその答えですね。
しかし状況によっては使えません。
その場合、ブラケットを使う事で解決します。
報道カメラマンが使っているあれです。
しかし、そうなれば機材が増えてしまいます。
ほとんどの場合、瞬時にシャッターを切らなくてはならないわけですからね。そ
こで登場するのが『リングフラッシュ』なのです。
リングフラッシュは、各メーカーごとにいくつもありますが、この商品は最強だと思います。
理由は出来ることの幅が広いからです。
それなのに『TTLオート』完備で、忙しく時間が無いなどの難しいシーンにも対応できます。カラー液晶で操作も簡単です。特にレンズの周りから発光するので、縦位置・横位置と問わず不自然な影が出ません。ポートレイトの場合は、今ファッション誌で流行っているような、ヌメッとした光、そう『オパライト』のような感じでしょうかね。
あと利点は、マクロレンズを意識して作られているので、強い光というよりは弱い光のコントロールに向いています。なので、レフ板代わりにも使っています。
アシスタントがいないので、超助かります(≧∀≦)
1つ惜しいのが、ハイスピードシンクロに制約があるということです。システム上の話ですから、仕方ないんですけどね。ガイドナンバーは『16』なので、広いシチュエーションで使えますが、何でも万能にこなすという商品ではありません。
ここぞという時の職人的な存在です(^з^)-☆!!
今までは、あれやこれやと苦労していた部分が、あっという間に解決して結果撮影時間が短くなりました。例えば商品取りの『バックの中身』のカットです。
質が上がるという事は、現像にかける時間も短縮されます。しかし仕事量は増やしません。
余った時間は、全力で遊びます\(^o^)/
2年ぐらいで故障
それほど仕様頻度は高くありませんでしたが、2年ほどで故障しました。
左右の発光部が不安定となり、最後は光らなくなりました。
まぁ、機材は相性もあるので何とも言えませんが、結局、高くても純正に辿り着く印象です。
仕様
ガイドナンバー(GN):16 ※ISO100相当
照射角:80°x80°
電源:単3形電池4本使用
電池収納方式:クイックローディングシステム
発光間隔:約0.1~5.5秒(ニッケル水素電池、アルカリ乾電池)
発光回数:約120~800回(アルカリ乾電池の場合)
フルオート・・・E-TTL/E-TTL II (キヤノン用)、i-TTL/i-TTL-BL(ニコン用)
TTL・・・E-TTL/E-TTL II (キヤノン用)、i-TTL/i-TTL-BL(ニコン用)
ファインマクロ・・・1/128~1/1024、1/6EVステップ
マニュアル・・・FULL~1/64と-2/3EV、1/3EVステップ
後幕シンクロ:対応
ハイスピードシンクロ:対応(TTLモード時のみ)
ストロボ調光補正機能:-3.0~+3.0、1/3EVステップ
マイTTL設定:-3.0~+3.0、1/3EVステップ
モデリングLED:4灯
色温度:約5,600K
閃光時間:1/700(発光リング左右両方ともフル発光)
1/300(発光リング片側のみフル発光)、1/700~1/30,000秒
オートパワーOFF・・・30分後(OFF/10分/15分/30分/45分/60分)
スタンバイモード・・・30秒後
背面操作部:カラーLCD表示(表示自動回転機能付き)
ファームウェアアップデート端子:あり(専用端子・USB miniB端子)
シンクロ端子:あり
外部電源端子:ニッシン製または純正外部電源に対応
付属品:ソフトケース、アダプターリング(52/58/62/67/72/77mm)
寸法(幅x高さx奥行):メインボディ 約65x115x85mm
発光リング 約134x120x41mm
質量:446g(電池除く)