撮影機材

Canon『5,060万画素』CMOSセンサー搭載:EOS『5Ds/5DsR』発表

神の子池

びっくりしました Σ(・∀・)

いつも発表は突然ですが、さすがに今回は不意打ちでした。

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5,060万画素って

Canonのホームページは時々チェックしていますが、おどろきました(・ε・)

5Dシリーズの最新モデルについては、常に気になっているのですが、まさかの『Mark Ⅳ』ではなく『S』が来るとは・・・。しかも、2種類も・・・。画素数は、MarkⅢの倍以上の5,060万画素。完全に中判クラスを、意識していますよね。と言うか超えちゃってる感じです\(^o^)/

しかし、このクラスの機種を発表するということについてじっくり考えてみると、タイミング的には最高の時期ではないでしょうか。

『5Ds』と『5DsR』の違い、ローパスフィルターキャンセル

一番気になるのは『なぜ、2種類なのか』ということです。上記にある、Amazonでの予約販売料金の差は、3万円ほどあります。当然、それに見合った機能が乗っかっていないといけないわけですよね。

それについて、Canonはこう説明しています。

偽色やモアレの抑制よりも解像度を優先するユーザー向けに、ローパスフィルター効果をキャンセルしたさらなる高解像モデルです。

確か、初めにローパスレスを採用したのは『オリンパス』だったでしょうか。この時は、400万画素程度、解像度を稼げると話題になったの覚えています。それから他のメーカーもローパスレスを採用し、現在ではローパス自体の意味も薄れているように思います。

ところで『ローパスフィルター』とは何か? という疑問が湧くと思いますが、詳しく知りたい方は、検索すればいくらでも出て来るのであえて書きません。ざっくり言うと、

画像をぼかして、上手いこと見せるフィルター

お叱りを受けてしまいそうな表現ですが、そういうことです。

ローパスフィルターを採用すると、ぼかす分、画質が低下します。もちろん、これには『上手く見える』という利点があるから採用しているわけで、今回のようにキャンセルすれば、画質は向上しますが、ごまかしが効かなくなるという欠点が発生します。

しかし、日々技術は進んでいます。昔はローパスフィルターを採用して問題点をクリアしていたわけですが、それをキャンセルしたとしても大丈夫な時代になったのです。

ミラーショックの大幅な改善

Canon機の致命的な欠点であった『ミラーショック』が大幅に改善されるようです。個人的な見解ですが、これが原因でCanonを離れた方も多くいると考えています。

時代の流れと共に発展した『ライブビュー機能』に助けられた部分も大きいとは思いますが、この部分を見事に改善させた熱意に感動します。

高解像度になれば、当然アラが見えてしまうものです。しかしシーンによっては、やはりファインダー越しに写真を撮りたいものですよね。中判機なのに、スピード感を手に入れたということは『最強』を意味します。

高精度オートフォーカス

僕はもう、先に上げた2つの改善点でお腹いっぱいなのですが、それに伴い他の機能も充実させて来ました。高精度AFは70Dから激的に変わったわけで、その流れをくんでいると思われます。

7DMark2をいじくった感想 上記の記事で触れていますが、動体に強い『7DMarkⅡ』の測距点は65。『5Ds』は61とちょこっと少なめです。それでも『70D』辺りの機種は19なので、これは異常な数字。 風景やポートレイトに向いていそうな印象のカメラですが、これなら無理なく動体も行けそうです。

以前、70DのAFには度肝を抜かれたわけですが、同等またはそれ以上の性能がフルサイズ機で手に入るというのは、嬉しい限りです。

操作性

Canonが上げている改善点や売りは、他にいくつもあります。例えばAWBやピクチャースタイルなどなど。ただ撮影後にPhotoshopを通すので、それほどカメラ側からの細かい設定は行いません。 7DMarkⅡの操作で思ったのは『メニュー項目が増えたなぁ』ということ。色々できることは嬉しいし、できなきゃ困るんですが、一昔前と比べると倍ぐらいになったのではないでしょうか。この辺りを突き詰めて使うと、ますます一眼レフが難しく感じそうです。

発売のタイミングについて

デジタル一眼レフの歴史を振り返ると、SONYが本格参戦したこともあり目まぐるしい変動がありました。初めの頃はフィルムに対抗しようと画素戦争が行われ、その後エンジン性能の向上に伴い、画素を落としても高解像度撮影ができるようになりました。

一度上げた解像度を落とすという斬新な発想は、逆に言えば勇気のいる選択だったでしょう。この辺りで、使いやすい数値に納まりつつあるなぁと思いきや、ムービー機能の使いやすさを追求し、映画撮影やユーチューバーなどの流行りもあって、更なる進歩が始まりました。

中判と言えば、PENTAX・Mamiya・Hasselbladですが、そもそもCMOSセンサーのサイズが違います。100万円を超える高級機も少なくなく、一般的に手の届く領域ではありませんでした。

そこへ中判大判機を持たないCanonが、35mmで対抗しようとしているわけです。これは今まで誰もやろうとしなかった挑戦であり、新しい分野を造り出そうとしているのです。その辺り、5DMarkⅡ以降の開発の動きを見ていると『全てのカードが揃った』ということだと思います。

発売予定は2015年6月。まだ時間がありますが、このタイミングは早くもなく遅くもない、まさにベストタイミングなのです。

大は小を兼ねる

これだけのカメラですから、使用するPC性能が追いつくかどうかという心配があります。もはや1枚分のRAWデータサイズも検討が付きません。

そもそも、そんな大きなデータが必要か? 聞かれたら正直回答に困ります。

普段の仕事で必要なサイズは、大きくてもA3程度。写真展で使うにしてもA0の出番はほとんどないでしょう。それを写真を趣味としている一般ユーザーが、どこまで必要とするかという疑問は残ります。

しかし『できるのか、できないのか』という観点で考えれば、答えは簡単。画質もサイズ選択が可能なわけだし、自分の使用用途に合わせて設定すれば良いのです。今まで撮影は劣化を防ぐために『最高画質で』というのが常識でした。しかしその考え方に幅を持たせてくれたわけですから、恐れ多いのです。

Canonの証明

今回ご紹介した通り、画素数意外にも多くの魅力が詰まっています。5Dは確実にCanonの代表機であり、時代の象徴だと思います。初めて5Dで撮影した時の感動は、今でも忘れることはできません。そしてその後の後継機も、素晴らしい仕事をしてくれています。

APS-Cの進歩で、フルサイズ機の存在が疑問視されたこともありましたが、あれは間違いです。カメラによって得意なシーンは異なりますし、アイデアを足すことでその世界はぐっと広がって行きます。

現在使用機の買換えのタイミングもありますが『5DsR』の性能を手に入れたら、きっと世界は変わることでしょう。 僕からすれば、まさに夢のカメラなのです。

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