キャノンは、マウントを変えてしまいました。
ニコンもライカも、マウントは変えていません。キャノンは当時、そこまでの技術や自信がなかったのでしょうか。それとも、先を見据えての苦渋の決断だったのでしょうか。
とにかく、変えてしまったのです。
さっきから何を言っているかというと、カメラとレンズの装着部分、このオスとメスの形が変わらないということは、古い時代のレンズを、最新のデジタルカメラでも楽しめるということなのです。
それをある時、キャノンは一新してしまった。
相互性のなさに顧客はがっかり。
だって今まで揃えたレンズが、使えなくなっちゃうんだもん。
そりゃ ショックですよね。だからキャノンは、今の地位を取り戻すまでには相当の苦労があったのではないでしょうか。それでも『世界のキャノン』と言われるまでになりました。
あっ、ちなみにこのカメラはそれよりももっと前の時代のもの。
だって、マウントというよりは、ねじ込み式でしたから(^_^)
仕様
型式:35mmフォーカルプレーンシャッター式距離計連動カメラ
画面サイズ:24×36mm
標準レンズ:キヤノン50mm F1.2他
マウント:ねじ式マウント
シャッター:2軸式の金属幕横走行フォーカルプレーン
1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、 1/15、1/8、1/4、1/2、1秒、B
X(1軸不回転ダイアル式)、セルフタイマー内蔵
フラッシュシンクロ:FP、X接点
回転式逆ガリレオビューファインダー、光路内に一体化した一眼式
可変倍率=35mmレンズ用で0.65倍
有効基線長=28mm、50mmレンズ用で等倍、有効基線長=43mm
測距用のMg位置で1.55倍、有効基線長=65.5mm、50・100mm
測光連動範囲は、ISO100の条件でEV10~19、EV4~13の高低2段切り替え式
低照度測光用ブースターの装着条件ではEV2までの測光が可能
フィルムカウンター 給送・巻き上げ確認機構付き
フィルム巻き戻し 折り畳み回転クランク式
大きさと質量:144×76×34mm、580g(ボディ)