コンパクト三脚の中でも抜群の安定を誇る、ちょっと特殊な『Velbon UT-63Q』を検証。その実力に迫る。 さて、何が特殊かというと収納時の足の向きだ。
変形三脚
180°の可動範囲があり、下ではなく雲台側に折畳めるのだ。
この方式により縮長は278mmという短さなのだ。重量は1590gとそこそこあるが、安定感がなくては三脚を立てる意味がないので許して欲しい。
対応バック
このサイズは、以前紹介したカメラバッグ『Manfrotto MB SM390-5』に対応。
底面収納にすっぽりと納まり、持ち歩きに不自由しない。
さらに、折り畳み傘とメガネケースも収納してみた。
これでも無理なくチャックを閉めることができる。逆に三脚固定ベルトを標準装備したカメラバックやリュックには向いていないと言える。
ウルトラロック採用
最低高は334mmで、これも180°稼動が成せる自由度だ。エレベーター部分は148mmの上下が可能。全高は1510mm、エレベーター無しで1362mmとなっている。
足の可動範囲に次いで優秀なのは、30mmの太パイプ。元を含め6段の足が収納されており、素早く出し入れができる『ダイレクトコンタクトパイプ』を使用した『ウルトラロック』を採用している。
雲台には『クイックシュー』が標準装備されており、ストレスなく取付けが可能だ。
使用した感想は、コンパクト以上の性能があり現在使用している中型タイプと、同等の安定感があるように感じる。
短所を上げるとしたら、折畳み時の最後に雲台と足がぶつかるので、慎重に角度を調節しながら行わなければならないということ。しかし構造的にギリギリであろうと収めたのだから素晴らしいと思う。ちなみに、最後まで検討したのはこちら。
最終的に縮長が400mmというところで断念した。
とにかくコンパクト三脚で迷っている方は買いだ。何れにしてもこれを上回る製品は他にはないと思う。
きっとこれで、三脚を持って行こうかどうしようかという悩みはなくなるはずだ。