登山

登山:富士山5~8合目(10.06.26)

突然 目の前に現れたのは

夢にまでみた 傘雲

やっと 会えた

しかし それは 悪天候のサイン

そして 僕は今から

あの 傘雲に突入する

山頂はまだ冬

前回 1合目~6合目までを

登った 富士山

当然 次は 山頂を目指すわけです

しかし 前日の調査では

上はまだ 冬山

僕は装備に アイゼンを加えた

富士山の山開きは

7月1日

しかし 毎年のように

山開きがされた後でも

山頂までのルートは閉ざされ

雪解けを待つのだ

だから シーズンは たったの 2か月

そして 9月には短い秋を通り越し

また 冬山へと その姿を変える

テレビなどで見かけるのが

富士山渋滞

夏場の短いシーズンに

この山は 汚されてしまう

現にこの日も あちこちで

ゴミを見かけた

前回 僕が訪れた日に

実は 遭難事故が起きていた

しかも 2件

死亡事故には至らなかったが

数十メートルの滑落

そして動けなくなり

ヘリでの救出となったようだ

しかし 富士山の風は独特で

世界でも 類を見ないほど

突然の天候の変化に突風

なかなかヘリが近づけず

救出隊員も命がけだそうだ

7合目辺りからの 山中湖

いつもは あの湖畔で

富士山を撮影しているのだ

それが今は 見下ろす位置

すべてが 小さく見える

ここからは もう冬山

吐く息は 白く

気温は 一桁となる

下界とは 30℃以上の差だ

急に 叩き付けるような雨

それに加え 突風だ

まさに 台風の中にいるようだ

見下ろす雲も 雲海に変わり

いよいよ 山の女神が

洗礼を与え始めた

山頂まで あと 80分

『さぁ 登って来い』と

時折見せる その頂が

僕を

誘っているかのように見えた

今までの 登山で

山頂に 辿り着けるのかと

不安に思ったことはなかった

タイムススケジュール通りに動けば

それで 解決出来た

しかし この山は違う

今 思うことは

『生きて 帰れるのだろうか』

『進むべきか 止めるべきか』

山頂はまだ早過ぎた

その時 僕の視界を横切る物があった

サッカーボールほどの

雪の固まり

突風にあおられて 落ちて来たのだろう

それが岩に激突し

粉々に 砕け散る

これが 落石だったらと

さらに 不安が募る

僕は 足を止め 山頂を見上げた

『まだ そこへ立つことを 許してはくれないのか』

その後 少し先を登っていた登山者が

下山してきた

『この先は 止めた方がいい 視界もほとんどない』

登頂失敗

僕の心に 富士への想いが

さらに大きく 刻まれてしまった

五合目 (富士吉田口) 7:00

六合目 7:30

七合目 9:00

八合目 11:00

五合目 (下山完了) 13:30

-登山
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