気持ちがモヤモヤして、いつの間にか誰かを妬んだりしていることがあります。
例えば知り合いなどに喜ばしいことが起きた場合、言葉では『おめでとう』と言っているのに、心の中では素直に喜べないこともあるでしょう。
罵声を浴びせるわけではないので、特に誰かに迷惑を掛けてはいないのですが『自分は性格が悪い』と自己嫌悪に陥るのです。
今回はそんな負のループから、考え方の転換によりに抜け出す方法をご紹介します。
妬みや嫉妬がイケナイ理由
『心で思っていても、口に出さなければいいじゃん』となりそうですが、実はしっかり顔に出ています。これって明確な根拠はないんですけど、そのつもりで見れば誰でも当てられると思います。
そして相手にも、直感的に伝わってしまう場合があるんですよね。
『そんなの嘘だ!証明しろ!』となるかも知れませんが、妬まない人には関係のない話なので、特に腹も立たないはずです。
それ以前に、そもそも人は嫉妬しやすい性質があるのだと思います。
良く言えば、その嫉妬が力となり頑張ることができたりという本能的な意味です。
ちなみに『顔に出やすい人』という表現がありますが、私は悪いことだとは思いません。見方を変えれば『素直な人』ともなりますし、逆に顔に出にくい人は『実際は何を考えているのか分からない人』ともなるわけです。
世間的には『顔に出にくい人』の方が有利なようになっていますが、実際に付き合ってみると後々縁を切りたくなるような問題が出来てやすい部分を持っていることもあります。
何れにしてもシンプルに考えれば相手が誰であれ、嬉しいことには『良かったね』と素直に思えるのが一番ですよね。
イケナイのは困惑して『ネガティブ』になってしまうことでしょう。
隣の芝生は青く見える
妬むということは、知らず知らずのうちに『他人と自分を比較している』のだと思います。あまり良い表現ではありませんが、社会において『自分の位置をランク付けしている』のだと思います。
人は同じ種類や同等の人間と引き合うものです。要は『いつもそこにいると思っていた人が、その幅を越えて上に行った』と錯覚してしまうのでしょう。
・自分が独身で、同じ独身の人の結婚が決まった。
・自分に子供がいない時に、友達に子供が産まれた。
・同じチームの同僚が出世した。
・会社の人が宝くじを当てた。
・友人がスポーツカーを買った。
どれも喜ばしいことですが、自分に何も起きないと面白くないんですよね。
ちなみに、そんな感情を裏付ける考え方があります。
それは『自分の行動範囲以外の関係ない人』に対しては、ほとんど関心が生まれないということです。
ニュースなどで報道されるレベルの距離であれば尚更のことなのです。
つまり『自分との距離』に関係があるのですね。
隣の芝生が黒くても困る
逆に近しい人が不幸続きでも、自分まで不安になるから不思議です。
確かにあまり気持ちの良いものではありませんが、とにかく同等ぐらいでないと穏やかに暮らせないのかも知れません。
これについて『ざまぁみろ』と思うのであれば、ちょっと危険です。
最終的に行き着く答えは『上を見ても下を見てもキリがない』となるでしょう。
最後までを考えると嫉妬しない
『良いことがあった』とは『入口やスタート』に過ぎません。
例えば芸能人をみると、大スターだった人が逮捕されたり離婚したりと大きなニュースになることがあります。
『上がったら落ちる、落ちたら上がる』という人生の縮図を見ているようで辛いのですが、波の大きさは違えど人はみんな同じなのです。
それでは先ほどの例に、解釈を付け加えてみましょう。
・自分が独身で、同じ独身の人の結婚が決まった。
・自分の自由やお金が制限される。
・自分に子供がいない時に、友達に子供が産まれた。
・子供を育てるって、想像以上に大変そう。
・同じチームの同僚が出世した。
・責任が増えてプレッシャーを強く感じそう。
・会社の人が宝くじを当てた。
・いきなり大金を手にすると、人生が狂ってしまうと聞く。
・友人がスポーツカーを買った。
・うらやましいけど、ローンが大変そう。
何だか、あまりうらやましく感じなくなって来ました。
これにより『パッと見』で感情が動いていたことに気付けば大成功です。
魔法の言葉を知る
ここまで読んで、ちょっとでも『そうだよね』と思って頂けたら幸いでございます。
しかし明日以降、また同様のシチュエーションが起きた時、ついつい妬んでしまう気持ちが顔を出しすかも知れません。
そんな時に唱えて欲しい『魔法の言葉』があります。
それは、
良かったね。 かんばんなよっ。
ちょっと説明すると『良かったね』は『始められて・決まって・結果が出て良かったね』なのです。要は『一区切り付いたね』なのです。
相手に対して笑顔で言ってあげれたら200点です。
誰もが経験があるように、新しいことを始めると必ず困難が待っているものです。
それに対して『がんばんなよっ』ということです。
ちなみにこの『がんばんなよっ』は言わなくても良いです。
心の中で、唱えて下さい。
それがスッと言えた時・出来た時、必ず心に清々しい青空が広がっているはずです。