レンズも、お値段色々です。
安いより高い方がモノは良いに決まっています。
では実際、何が良いのでしょうか?
カメラの進化
初めに言っておきたいのは、高い機材は重くて大きいということです。
やはり写真は写りが命ですから、その辺は許してやって欲しいのです。
レンズとは、何枚もの凹凸が重なったもので、構造はかなり複雑で芸術的です。
メーカーの様々な努力により、軽くて広範囲撮影可能なレンズも多く見られるようになりました。
この構図を支えているのが、センサー感度の進化です。ISO感度を高く設定しても 画像が荒れないというのは、数年前には夢とされていた事でした。
ただこれは、カメラ側の進化です。
レンズの進化
勿論レンズも進化していますが、カメラほど劇的な進化は無理なのです。
その証拠に伝説のレンズとして、何年もモデルチェンジされず、いわゆる最終型完成形まで辿り着いたモデルもあるのです。
今後変わるとすれば、外見と手ブレ補正の進化ぐらいでしょうね。
レンズの重さ
高いレンズが大きくて重たい理由は、光をたくさん取り込みたいという願いです。
それが意味するのは、早いシャッターが切れるということに繋がります。
カメラマンにとってSSは永遠の悩みなわけで、それは作品の出来を大きく左右するポイントでもあるのです。
次に、大きい分設計に無理が生じないということが上げられます。
何かを得れば、何かを手放さなければならないわけで、大きくて重い分ツジツマの合った正しい設計になり、それが結果性能に繋がって来るのです。
当然それは写りにも影響して来ます。
1番の理由
実際に一定の域でピントが合わないレンズも存在しているのです。
でも高いレンズでは、そう言った解決作のない事で悩む心配はありません。
もしも合わないとすれば、それは故障なのでメーカーに調節に出せば必ず合うようになって返って来ます。
最後に僕が1番の理由だと考えるのは、絞り値を固定出来るということです。
実際にズームをすると、F値がコロコロ変わるのは、はっきり言って難し過ぎます。SSの変動よりも数段厄介なのです。
だからプロが高いレンズを選ぶのは、現場での仕事をよりシンプルに、より分かりやすくリスクを最小限まで抑えたいという考えの結果なのです。
レンズの買い方
レンズは一生モノに近い存在です。
将来買い替えれば良いと考えず、初めから良いものを買う方が効率的です。
特に一番使うであろう標準ズームだけは、F2.8のズーム幅は広くないレンズを選ぶべきです。解像度やピントの感じが全く違います。
これは絶対に技術では、カバーできません。
お金で買う技術も、あるのです。