最新機種は、常に素晴らしいです。
ただ、使い慣れると『普通』になってしまうわけです。
そんなことをずーっと繰り返しているわけですが、そもそもピント合わせについて真剣に考えたことがあるでしょうか?
何だかいつも同じ失敗をしてしまう方、必見です(≧∀≦)
ピントは写真の基本
ところでピントは合うのでしょうか?
合います!
機械ですから^_^
もちろん幅というのがあるので、厳密に言うと『合っているように見える』ということになりますが、その辺りは今後、別記事で説明するとします。
とにかくイケナイのは、写真とは基本的にピント命なはずなのに、あまり興味が無いということです。画素数が上がり、より繊細な写真が撮れるようになった今、もっと真剣に考えるべき基本なのです。
原因は、コンデジや携帯電話などの液晶撮影でしょうか。
もちろんそれでもいいんですけど、機能の意味を知らなければ使いこなしたことにはなりません。開放域になればなるほど繊細になり、対応できなくなるからです。
昔読んだコラムで印象に残っているのが『ピントが合うまでに3年かかった』というお話でした。これは報道カメラマンの方の記事でしたが、取材して現像すると使える写真が無いというものです。
重量3kg程度の機材をプルプルしながら長時間持ち続け、フルマニュアルで1/10〜1/30程度のシャッタースピードしか許されない環境。
翌日の新聞に間に合わせなくてはなりませんから、当時の機械と撮影条件を想像すると、恐ろしくなります。
カメラとレンズをチェックする
どんなに技術を磨いても、そもそもカメラとレンズの調整が狂っていたら、合うものも合いません。前提として一眼レフカメラは、ボディーとレンズが別物です。
違うもの同士を合わせるのですから、相性だってあるはずです。
撮影に慣れると、シャッターを切った瞬間に出来上がりが想像できるようになります。
もしも、その感覚にギャップが増えるのであればチェックをオススメいたします。
ネット検索すると、こんなシートが出て来るはずです。これはオートフォーカスの精度やヒント範囲、レンズの特性を確かめるものです。
使い方を説明します。
・シートが歪まないように、硬い板などに貼り付けます。
・上記の位置からスタートすると、下はそのままで上を奥に45度に倒します。
・その位置で固定して下さい。
・カメラを三脚に固定し、シート中央と高さを合わせます。
・オートフォーカスで、中央にピントを合わせ撮影します。
・絞りを変えながら、何度か同条件でも撮影して下さい。
拡大表示させ、狙った位置にピントが来ていれば正常です。
もしも大きく前後にズレていれば、合っていないと言えます。
データと向き合う
結果を元に、ボディー側から調節がでるので行いましょう。
ピントは手前から奥に向かって合う性質があるので、メーカーでの調節は若干前ピンになっている場合が多いです。
レンズはメーカー純正の相性が、やはり抜群です。
それはピントテストを行うと分かるのですが、例えば真ん中が合っていて、右の方も合っているのに、左はズレいてるということもあります。
こればっかりは、仕方のないことだと認識しています。
とにかくこだわり過ぎても、良いことがありません。
性格を知った上で、工夫しながら撮影しましょう。
・開放にし過ぎず、多少絞ることを心掛ける。
・『ISO』を許せる範囲であげる。
・フラッシュを使う。
それでも気になる場合は、メーカーに出しましょう。
新しくボディーを購入したら、それに合わせて全てのレンズをメーカー調節に出す方もいるそうです。まずはゼロ位置にするんですね。
まとめ
今回は何が言いたかったというと『機械やレンズと自分の眼や感覚を知る』ということです。
当たり前だと思っていたことを、少しだけ突き詰めてみると、勘違いや本当の真実が潜んでいることもあります。それを過信せず、確認し続けることも進歩だと思います。
奇跡の一枚はありません。
奇跡を逃さない技術と怠らない努力が、奇跡を起こすのですね。