最近、怖い話を耳にします。
データがブッ飛んだとか・・・。いなくなったとか・・・。
しかも、ブライダルとかで・・・(-_-メ)
想像しただけでも、ダイエット出来ます。
フィルム時代なら例えば10本撮って、そのうちの1本飛ばしたり紛失したりしたならば、その他の9本で何とかなるでしょう。
しかし最近のメデイアは大容量です。
その現場をカード一枚で終わらせてしまう事も出来るのです。
だから逆に、恐ろしいのです(・ε・)
そもそもの原因
今回は最低限やっておくべき、データ管理術をお話します。
現場には最低2台のカメラを持って行きます。
これは故障を想定とした基本です。
しかし装着レンズはワイドと望遠ですから、どちらかが何らかのトラブルでダメになったとしたらやはり、かなりの大打撃となります。
水没とかも、怖いですよね。
まぁ、レンズを素早く付け替えたり画角を制限して、上手くトリミングを活用すれば、その場は何とか乗り切れるでしょう。しかし、後々の編集作業段階で問題が発生した場合は、取り返しの付かない事になるでしょうね。バックアップを取ったHDDが動かなくなったり、誤って上書きしてしまったりとかですね。
最近ではその救済措置として、フォーマット後にすら対応するソフトも開発されています。
素晴らしい技術ですよね(≧∀≦)
しかし実際にトラブルを起こした業者などを追跡調査してみると、やはりズサンな管理体制が浮かび上がって来るのです。『なるべくしてなった』そう言わざる終えないケースが多いのです。
HDDの使い方の工夫の進化
機械ですし、しかも保証の無いHDDにトラブルは付き物ですから100%安全とは言い切れませんが、限りなく0に近づける事は可能です。
時代と共に、データ管理もその考え方が変わって来ました。
その一番の要因は、データとHDDの巨大化です。
一昔前のPCは、その性能をHDDの容量を基準に考えている方も多かったのではないかと思います。
僕もそうでした。
今思えば、それだけHDDが高価だったと言えるでしょう。
しかもまだまだ、小型化が難しかったわけですね。
なのでデータの安全性を守る為に、ハードディスクの分割(パーティション)が行われていました。よくマイコンピューターの中身が『Cドライブ・Dドライブ』と2つに分かれていたのを見た事があると思います。
これはCドライブにOSが入っていて、ウィルスなどのトラブルがあった場合、Cドライブだけをリカバリー(再インストール)して復活させるという考えです。
だからDドライブには影響が無いので、極力データはDドライブに保存しておきましょうというものでした。
現在のHDDは小型化が進み、お値段もリーズナブルになりました。
容量は1T(1000G)クラスが当り前の時代です。
すごい事なんですよね。
しかも、外付けHDDの性能が上がった事により、PCとは別の場所に保存が出来て、より安全になりました。だから上記のパーティションというのも必要なくなり、Cドライブのみが主流となったわけです。
PCの中の人
そのメリットを説明します。
・OS = 小さいおっさん
・HDD = 部屋
こう置き換え作業をすると考えて下さい。
小さい部屋に書類や文房具、計算機、ステレオなどを配置して仕事を進めると、物の置き場に困ったり、欲しい物が直に見つからない事が想像出来ますよね。
当然、小さいおっさんは混乱して仕事は遅くなります。
逆に部屋を、体育館のような大きさにしてあげるとします。
すると書類はここ、写真はここ、文房具はここと、整理整頓ができるのです。
なので小さいおっさんは、物の置き場にも困らず分かりやすい環境で仕事ができるので効率が上がります。
一年後、前者のおっさんは地方転勤が決まりました。
後者のおっさんは、部長に昇進し給料も上がり部下達に愛される存在となりました。
正月休みには家族をハワイへ連れて行き、娘から10年ぶりに『パパ大好きっ』と言われたそうです^_^
バックアップデータの数
と言う訳でオススメの考え方ですが、PCは作業スペースとして考えると言う事です。
①写真を撮り、データをPCへ移します。
②編集作業をして、製品にします。
③データを外付けHDDへ保存し納品します。
④ここで初めて、データカード(CF・SDなど)をフォーマットします。
ここで注目してもらいたいのは、バックアップデータの数です。
①で2つになりました。
③で3つになりました。
④で2つになりました。
当然撮った時は1つですが、それ以降2つ以下にはしないということです。
もちろん納品が終われば、 PC上から削除して外付けHDDの1つにしてしまえば良いと思います。
※僕の場合、外付けHDDを3台所有し2つ保存を心掛けております。
ここで問題になるのは、データカードが編集完了まで使えないという事です。
でも、データカードはお金で買えます。
しかしデータは買えません。
それを考えたら、予備の物を用意するのは当然だと思います。
もちろん分かりやすく、番号を振ったりして中身もチェックして、書類を作って管理するのも良いでしょう。
あとはもう1台HDDを用意しても良いと思います。
直ぐに実行する
ちなみに、この記事を書こうと思ったのは過去に『作業中に外付けHDDを認識しなくなり、再起動したら復活した』ということが一度ありました。
その後、何の不都合もなく稼動していますが、数年前の商品ということで直ぐに新しい物を注文しました。
データコピーだけで20時間以上は掛かりましたが、こういうキッカケは良い機会だと思っています。
何かあってからでは、遅いですからね。
今まで使っていた外付けHDDは、そのままバックアップとして保管してもいいのですが、現在のテレビはUSBケーブルによる外付けHDD対応なので第二の人生をそちらで送ってもらうことにしました。
何れにしても定期的に買い替えることです。
消耗品としての考え方を持つ事が、安全に繋がります。
しつこいようですが、バックアップは最低2つです。