動画制作は、ムービーを回すだけでも楽しいのですが、あれこれプラスすると世界が広がります。特に音声については、こだわりだすとキリがないのですが、意味を理解して外付けマイクを使うだけでも、様々な利点が得られます。
今回は基本的な部分と、手元にある機材を有効利用した話をまとめてみました。
液晶モニターを使うと動画が変わる
個々にレビューしたことのある機材達ですが、組み合わせることで更に威力を発揮します。現在の映像をステップアップしたいのであれば、最新のカメラを追い求めるのではなく、まずは機材に注目してみて下さい。
やはり大きな液晶というのは、細部まで確認が出来るので、いち早く変化に気付くことが出来ます。使うだけで世界観が変わるので、必須です。
定点カメラではなく、動きのある動画を撮影したければ、絶対に必要なのがビデオ雲台でしょう。カメラ雲台と違い、粘りのあるスムーズな動きをします。
マイクについては後ほど触れますが、とにかく外部マイクの方がクリアな音質を収録出来ます。また外撮影では致命的になる『風切り音』の対策が可能になります。
その他の機材と組み合わせ
冒頭に出した画像は、メイン(寄り)を一眼ムービーにして、サブ(口角)で撮影する組み合わせを出しました。口角側は振っても特に影響がないので、1人で撮らなければならない時に便利です。
こちらの画像は、口角をメインにしたものです。カメラ液晶を被写体側に向けることで、目線をカメラに向かせることが可能になります。
角度を変えて何枚か撮影したので、とりあえず貼っておきます。
必要かどうかは微妙ですが、アクセサリーフォルダーとして便利です。
使っている方は分かると思いますが、それなりにしなるので定点の場合のみです。
このプレートはスチールでも動画でも、かなり便利です。
一生モノなので必要な方は、是非しっかりした製品を選んで下さい。
大きさにもよりますが、カメラも含め3つまで装着可能です。
正面光は眩しいので、極力使いたくないのですが、無ければ困るので必要な時だけ点灯します。このサイズだと、顔が明るくなる程度の光量です。
カラーバランスが難しいので、赤多めで使用することが多いです。
また、他の照明との色かぶりには意識的に注意が必要です。
外部マイクに『音声レコーダー』を使う
一眼レフで動画を撮影する方の悩みは、いくつかあると思います。
その中でも音声については、かなり悩むはずです。
標準装備の内蔵マイクだと、オートフォーカスの音を拾ってしまいます。
ですから、音声同時収録の場合は使い物になりません。
そもそもマイクには種類や特徴があり、どんな音で集音されるかは使ってみないと分かりませんし、一つ一つ試す訳にもいきません。
それで思いついたのが、手元にあった『ボイスレコーダー』です。イベントなどで集音すると、効率良く拾ってくれますし、方向性や感度の設定操作も可能です。
これは8年ほど使っていますが、全く衰えや時代の進化を感じないほど優秀です。
一つ短所を言うと、本体の録音ボタンを押すと記録され、同時に入出力端子が稼働しますので、まずはを録音スタートしてからカメラの録画を始める手間があります。
これは機種によると思いますが、何れにしても録音していないミスがあった場合、ケーブル接続なので、カメラの内蔵マイクも働かないというリスクがあります。
音質について
マイク感度やレベルはオートで集音しました。
『ボイスレコーダー』は全体的にクリアですが、高音がキンキンします。単体で使用した場合はここまでではないので、カメラとの相性もあるのでしょう。やはり設定をいじる必要があると思います。方向性については抜群で、部屋以外の音は拾いませんでした。風切り音は、靴下などを被せると、ある程度は抑えられます。
『カメラ内蔵マイク』は、ややこもり気味ですが、内蔵マイクとしては優秀かと思います。こだわらなければ十分なのですが、環境音をしっかりと拾ってしまいます。また、マイク位置がレンズに近いのでウインドジャマーが使えません。