マイクについて試行錯誤すると、ますます底無し沼に引きずり込まれるという方、お疲れ様です。この話は経験しないと分からない深味なので、興味が無ければゴミネタです。エンジニアやマニアには、お叱りを受けそうな内容ですが、それを踏まえた上で『どこかの誰かと共感したい』という記事になります。
ちなみに前提として、ビデオ撮影の音声収録を目的としています。
一眼レフ動画撮影の難問
初めはマイクとレコーダーを繋げば、音声収録が出来き、全てはマイク性能だと考えていました。しかし、その種類の豊富さや方式が様々なことが分かり、ザックリした見解ですが、アンプや録音機材との相互性もあることが分かった訳です。
これについて専門的なことは分かりませんが、インタビュー収録機材で行き着いた答えを記します。まず『プラグインパワー』についてです。
学生の頃ギターにハマり、弾き語りを録音したいと考えました。
当時は『MDレコーダー』をウォークマン使用していたので、歌と楽器の両方を録音出来るワイドマイクを購入しました。
繋げてみると、なぜかマイクレベルが振れません。機材は曖昧な記憶なのですが『壊れてるのかな?』と思い、借りた別マイクを繋ぐと録音出来るのです。
この体験で、録音機器からの電源供給である『プラグインパワー』の存在を知りました。結局、自分のレコーダーで録音すべく、電池を入れるタイプのマイクを再購入し使用していました。
その後は仕事でイベント録音を目的とし、箱全体に対応した『ボイスレコーダー』を使うようになりました。設定で指向性を変えられ、もはやこれで十分と思える便利な機材だと感じていました。
ただ一体型なので失敗するはずはなく、試練はこの後やって来ます。
大きな壁にブチ当たったのは、一眼レフ動画撮影の内臓マイクでした。
オートフォーカスを使用すると、レンズ駆動や操作音が録音されてしまうのです。
それで外付けマイクを買ってみたのですが、今度はホワイトノイズやゲイン不足に悩まされることになります。また、ホットシューにクッションアクセサリーを噛ませて乗せても、レンズ駆動音は入ってしまうので実用的ではないと考えていました。
それで出した答えは『別録り』だったのですが、後の編集段階で合わせる作業は手間となります。しかし結局のところ『これが正解』なのですが、当時は経験があまりにも乏しく、気付かずじまいでした。
色々試した結果、平置き卓上マイクを使用することで、操作音を解決しました。
ノイズは、除去ソフトを使用することにしました。
これで当初の課題はクリア出来たのですが、今度は対談形式の複数人収録の声の大きさの違いの壁にぶつかりました。この場合の理想は声をそれぞれ別撮りし、ゲイン調節で揃える作業が必要となります。もはや、行き着く先は『音声さん』ですよね。
ただ、現場によって使い分けるのではなく、いつも同じ機材で安定的に収録がしたいのです。そこから、更なる試行錯誤が始まりました。
やがてPCではアフレコ環境を整え、キャノンマイク(XLR)を使用するようになり、通常のビデオカメラも購入しました。それでコンデンサーマイクのXLR端子は、ノイズが極端に少ないという事実に感激したのです。高性能の秘密は、プラス・マイナス・アースという端子にあることが分かりました。
ならば『XLR端子を使用すれば、今までの悩みも解消されるのか』と思い調べてみることにしました。レコーダーはフィールドタイプのものが多数あり、基本的にXLR端子です。それで、XLR端子のピンマイクを探しましたが、極端に少ないことが分かりました。少ないということは、需要がないのでしょう。
そこで、XLR端子とピンプラグの変換器があることを知り購入。
ここで事件が起こります。
絶対に、真似しないで下さい。そもそもこの商品は電圧変換器ではなく、無知の為、使い方を間違えたので商品を否定するものではありません。
構想では、複数同時録音可能なフィールドレコーダーのXLR入力端子に変換器を接続し、ピンプラグのピンマイクを刺せば別録りが出来ると思いました。
しかしテストで、オーディオインターフェースと接続するとゲインが極端に小さく使用出来ません。『うーん、やはりファンタム電源とプラグインパワーは別物なのかなぁ』と諦めた後、一眼レフにピンマイクを刺すと音が出ません。
そう、ショートを起こし、マイクを壊してしまったのです!(ー'`ー ; )
後日、エンジニアの友人に確認してみると『ファンタム:48V』で『プラグインパワー:5V』なので、過電流によるショートであることが分かりました。
プロの方には『当たり前だろっ』と言われそうな内容ですよね。
ただ、マイクの歴史は複雑なようで、端子や方式のタイプが多くあるようでした。
知らないって、罪ですね(;×_×)
多分この商品は、入力がキャノンで出力がピンのケーブルを再びキャノンへ変換するものだったのでしょうね。
とにかく不幸中の幸で、数千円程度のマイクだったので、まだ助かりました。場合によっては、オーディオインターフェースが壊れたり、煙や火が出ることもあるのだそうで、後々ビビりました。
ちなみに、正解はこちらだったようです。
これはファンタムの電圧を弱くする構造になっているようです。
ヒヤヒヤしながら『これも勉強』と思い、格安マイクを接続すると音が出ました。
ただ、マイクによるとは思いますが、どうしてもゲインが足りないので断念しました。
結果的には、やはりファンタムをプラグインへ変換して使うこと自体、よろしくないそうなので、質と安定を目的とした録音は、やはり通常の商品を選ぶようアドバイスを受けました。
シンプルに別録りする
やはり扱いやすさと安定性が欲しいので、テレビ収録などで使われているような機材に目を向けます。やはり答えは、テレビマンに聞いた方が早いですよね。
まず行き着いたのがこちらで、評判は良いのですが、一つのマイクに対し、それぞれ受信機が必要になるという部分に引っ掛かりました。
それで、複数のピンマイクを一台の受信機で賄える商品を探していました。
これは文句無しのシステムなのですが、お値段がちょっと高いです。
常時使うのであれば投資しますが、対談はほとんどありまんからね。
こちらはいわゆる『ピンマイクレコーダー』です。一人一台となり、後に編集で合わせることとなりますが、シンプルなので使いやすいのです。
とにかく安全性を優先している構造であり、安心して使えます。
やはり、これぐらいの機材が使いやすいと思い決めました。
定点カメラの高品質マイク
一応、環境音の収録は保険を含めた意味合いで、ボイスレコーダーは必ず連れて行くようにしています。ただ、その上を行くのでは思うレコーダーは定点カメラです。
これについては神機材なので、定点として仕掛けておけば、後々助けられます。
あと、最近とても気になっているのがこちら。
完全に、ボイスレコーダーの代わりになってくれそうですよね。
結局、目的はキレイな音声を安全に録音したいという願いだけです。
ユーチューバーの『瀬戸弘司さん』や『ギュイーン徳川さん』ほどの方々も試行錯誤されているので、ブチ当たって当然の壁なのでしょう。
そんな訳で、楽しい試行錯誤は今後も続きます^_^