インタビューにしても、ゲーム実況にしても、行き着く先はピンマイクなのかも知れません。カメラ側から向けるガンマイクはどうしても環境音を拾いますし、被写体が複数の場合は、声の大きさの違いが致命傷となってしまうからです。
今回はモノラルの、コンデンサーピンマイクを紹介致します。
ソニー『ECM-C10』の外観
インタビューの撮影収録をしていると、どうしても音声への欲が強まります。
結果的にテレビ界のピンマイク手法へ辿り着くのですが、マイクの個性って色々です。
ちなみにステレオマイクは、イヤホンをして聞いて見ると、何とも気持ち悪さを感じてしまうことがあるので、音声についてはモノラルが自然かと思いました。
『ECM-C10』のクリップ部分は優秀で、衣類へのクリップ性能は勿論のこと、置き型として自立させることも可能です。
こんな感じですね。
向きの変更も360°自由自在です。
音声が片耳しか聞こえないんですけど
モノラルはステレオではないので、片耳しか聞こえないのが正解です。
これは後の編集段階で、環境音と合わせる作業の為の配慮でもあります。
しかし、そこまでの臨場感は要らないので、収録時に変換プラグを使用して両耳から聞こえるようにしてみます。
これを噛ませることにより、モノラル音声が左右同じ音で振り分けられました。
また、集音器材の設定から切替可能な場合もありますのでご確認下さい。
マイクスポンジは必要です
外収録ではないので、毛足の長いウインドジャマータイプまでは必要無いと思いました。単純にマイクに被せて使います。
軽く息を吹きかけてみると、その差は歴然。
もはや装着しないという選択肢はありません。
音がこもると思っていたのですが、聞き取れるレベルでの変化はありませんでした。
程良い指向性
最後まで競り合ったのが、こちらのピンマイクでした。
マイクには集音角度があり、単一指向性の場合は一点集中となります。
これには良し悪しがあって、狙った以外の音を収録しない分、臨場感が出ません。
逆に余計な音が入らず、クリアな音声となる訳です。
値段からすると、そこまで厳密な性能ではないと思いますが、指向範囲から外れていた場合のリスクを考え、SONY『ECM-C10』を選びました。
結果的に、程良い指向性角度であり、扱いやすいピンマイクだと満足しています。
ノイズが全く無い訳ではありませんが、現在使用のマイクの中ではかなり優秀です。
とりあえず、同じレベルで迷っている方にはオススメ致します。