未完成

写真と言葉の未完成な詩集の話 vol.63

この頃

ちい散歩に 影響されてか

カメラを持って

ぷらぷら お散歩するのが

とても 楽しい

んで 結構 

猫に出会うのだ

正直 猫は

何となく いじわるそうで 

苦手だったけど

やっぱり 人間と同じで

色んな 奴がいる

向こうから 寄ってきて

撮らせてくれる かわいい奴もいるので

ちょっと 

好きになってきちゃったかも

あれ これって

恋と 同じかしら

いつも 何気なく車で

渡っている 橋

でもね

よーく 見てみると

やっぱり すごい

こういうのって

他にも たくさん

あるんじゃないかなぁ

もっと いっぱい

感動できるんじゃないかなぁ

たとえば

誉めてもらったり

たとえば

波長が合ったり

それだけで

人は

頑張れるのです

もし それが

大変な仕事だとしてもです

お金でもない

地位でもない

あるのは きっと

やりがいなのでしょうね

お地蔵さん

何か 見ているだけで

おだやかな

気持ちになれる

表情って 大事

ありがとうございます

占い

朝のテレビの

占いで

これから始まる

一日を 決めてしまう

あぁ 何て

弱いのだろうか

ある画家は

-30°の中

絵を描き続けたという

何かに 取り付かれたように

僕はこの冬

-10°にも満たない撮影で

風邪を引いた

おい お前

お前は本当に

本気なのか

もっとさ

ちゃんと 生きようとか

思ったりもします

カニ

もしも

うちのお庭の穴から

カニさんが いっぱい出て来たら

きっと

儲かるんだろうなぁ

そんな

妄想をしていたら

結構

幸せな気持ちに

なりました

春が咲いた

花が 開き

実を ふくらませる

もう 春だよ

僕だって

負けてられない

下れば 上る

上れば 下る

ただ

それだけのこと

縁の下

あれれ

誰かが こっちを

見ているよ

たまには じゃらんを買おう

僕が尊敬する写真家であり

お友達でもある

雨樹一期 さん

昨日発売の

関東版のじゃらんに

レトロ温泉街の特集が

掲載されてます

僕も早速 買いに行きました

やっぱり さすがですね

何か 温泉行きたくなっちゃったなぁ

鉄塔写真家

たくさん人が

いるように

たくさんの

鉄塔がある

その

時折見せる美しさを

僕は

伝えて行きたい

だけなのです

二人

二人でいるとね

あぁ 

こういう 考え方もあるんだなぁって

気付かされる時が

あるんだよね

私 思うの

あの葉っぱが 落ちた時

この命も

終わるんじゃないかって・・・

病院の窓から

入院中の少女が見た

光景です

あぁ

健康であるということは

素晴らしいですね

普段は 気付かないけど

勇気

人を運び

気持ちを運ぶ

あの時 飛び乗っていれば

違う今が

あったのだろうか

なわばり

見ない顔だね

この辺の人じゃ ないでしょ

ここは おいらの

なわばりだから

分からないことがあったら

また おいで

と言って

カッコ良く

立ち去って行かれました

見え方

たとえば 

好きな人と

その辺を 散歩しても

すごく楽しいはず

逆に 

嫌いな人と

ディズニーランドへ行ったら

苦痛で仕方ないでしょ

気の持ちようで

見え方が

全然違う

これって すごい

えーと

好きな人と

ディズニーランドに 行けばいいじゃんとか

言うのは無しですよ~

節約ですよ~

一人

一人だと

ちょっと さびしい

二人だと

ちょっと 楽しい

でも まだ 

さびしかったりする

三人だと

楽しいけど

嫉妬したりして

四人だと

仲間割れが起きちゃう

結局

一人が いいのだろうか

いや それも

違うな

朝 6時

この時間にしか

見ることのできない

でも その前に

この時間に ここにいる僕を

誉めてあげたい

不安な事があると

寝ても覚めても

落ち着かない

ちゃんと 向き合って

初めて ゆっくり

寝られるみたい

103号室の住人

世帯数は 4世帯

築30年以上だが

静かで 居心地がよく

とても

気に入っていた

僕が以前住んでいた

アパート

そこに

一匹の犬が やって来た

彼の名は サンタ

ひどく おびえていた

きっと

人間に虐待されていたのだろう

冷たい雨が降る日に

やって来た彼は

犬小屋の奥で

そっと 息をひそめていた

話によると こうだ

犬好きの 不動産屋さんが

売却物件に 捨てられていた犬を

かわいがっていた

エサを与え続け

いざ 保健所に引き渡す際

どうしても 我慢できなくなり

後先を考えずに

連れて来てしまったというのだ

そんな 経緯で

彼は アパートの下へ

引っ越してきたのだ

犬小屋から出て来るのに

一週間は かかっただろうか

本当に 辛い事があったのだろう

それでも 根気よく待っていると

彼は次第に

やさしい表情を 見せてくれた

おどろいたのは

躾が完璧なのだ

待てと言っているうちは

絶対に食べない

お座りも 伏せも お手も

完璧だった

そんな彼が 住人として

受け入れられるのに

そう時間は かからなかった

散歩は 誰かが

代わる代わる

連れて行ってくれる

残り物があれば

彼に食べさせようと

持ち寄ったりもした

今まで辛かった分

幸せにしてあげようと

みんなが 思っていた

とにかく お散歩が好きで

誰かが 部屋から出てくると

しっぽを振りながら

犬小屋から 出てくる

その仕草に負けて

時間があれば

ついつい 連れ出してしまうのだ

ぐるっと 一周して

もうすぐ着くという角で

決まって彼は 動かなくなる

そう まだ帰りたくないのだ

必死に踏ん張る顔が

実に かわいい

だから 二周目の散歩に行ったことも

結構あったのだ

そんな 楽しい生活も

何年かが過ぎ

それが 当たり前になっていた頃

別れは 突然やって来た

飼っていた 犬が亡くなってしまい

是非 サンタを引き取りたいという人が

現われたのだ

場所は 隣町で自然も多い

それに毎日

2時間の散歩を欠かさないという

アパートの住人にしてみれば

さびしい話だが

サンタにとっては

とても良い 話しである

住人は 泣く泣く合意し

彼の幸せを願ったのだった

あれから 何年も経ち

色々な事が 変わっていく中で

犬小屋はあの時のまま

そう いつ帰って来てもいいように

そのままにしてあるのだ

みんなの想いが そうさせている

きっと こんなに愛されている犬は

他にはいないだろうと

思うぐらいだ

叶うならば

もう一度

君と 散歩がしたいな

火山

この写真は

噴火直前の

浅間山

山頂から モクモク出てたから

そろそろかなぁと

思っていたところでした

まさか こんなに早く

噴火しちゃうとはね

直ぐにでも

噴火写真を

撮りに行きたいところだけど

どうやら

通行止のようですね

廃墟ホテル

かつては にぎわっていた

このホテル

いつから

姿を変えたのだろうか

多くの人が行き来した

この階段も

今は

上る気にすらならない

この先も

ここに

在り続けるのだろうか

カメラ目線

そういえば

僕は カメラ目線の写真は

ほとんど 撮らない

アルバムを 見返しても

確かに 撮っていないのだ

何かに目を奪われている表情や

後姿が 多いようだ

ということは

盗撮に近いのかもしれない

しかし これではいけない

カメラ目線の美も

きっと

存在するのだ

今日は とにかく

風が強い

朝から バタバタと

外が 騒がしかった

昔から

強風は嫌い

だって 何をやっても

上手くいかないんだもん

こんな日は

何もしないで 過ごしたい

もちろん

許されるのならば

今週は

長い長い

一週間でした

熱は出るし 腰は痛めるし

それでも 仕事だけは

休んでたまるかと

歯をくいしばって 乗りきったので

週末は ずーっと

寝ていようかと 思っています

ぽわっ

あれっ

お山の上からね

何かが ぽわっと

出ているよ

雪だるま

雪だるまを

作る人に

悪い人はいません

雪だるまを

壊す人は

ほぼ 悪い人です

お外

おいらは

今日も お外で

遊びたい

さぁ おじちゃん

連れてっておくれ

嫌だって 言ったら

また

泣くからねー

-未完成
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