プリンターカラーについては何度か書いているんですが、何れにしても環境を整えるという部分では、金銭的にも知識的にも難しさが目立ちます。これは全て、使う方のスタイル次第なのですが、やるならしっかり、やらないのであれば全くやらないという、いやゆる2択でしかないのです。
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キャリブレーションの限界
モニターカラーとプリンターカラーのキャリブレーションに対しては、かなり真剣に取組んで参りました。本やWebを読みあさり、 ...
過去の記事はこちら。
キャリブレーションのざっくりした印象を書いています。
お金だけでは解決できない
定期的に訪れる色測機での測定。なかなか手間ではありますが、現状維持という意味では大切な仕事の一つです。始めて導入した時の感動は今も忘れませんが、その後使って行くうちに、何かしらの不都合を解決して来たのも事実です。
モニターもプリンターも機械ですから、時間が経てば劣化して行きます。モニターに関しては古くなると、合わせた色がズレて行くスピードが早くなるので、これは明らかに買換えをオススメします。
プリンターに関しては、印刷部数にも使用頻度にもよりますが、インクの目詰まりやヘッドのズレが生じ、結果的に色に影響して来ます。
最近のモデルは、調節をオートでやってくれるのでとても楽ですが、完全に機械任せではありません。調節機能を知らなければ付いていないのと同じです。
こういった、メンテナンス面はお金を掛けて新しいものを購入するだけでは、何の解決にはならないのです。
プリンターのメンテナンス
それほど難しい話ではありませんが、よくあるトラブルを上げて行きます。
● 色がおかしい
● スジが入る
● 用紙送りがおかしい
● 用紙が汚れる
これらの原因を突き止めると、こうなります。
● インクのつまり
● ヘッド位置のズレ
● 用紙ローラーの汚れ
● プリンター内のインク汚れ
どれも初歩的なことですが、どの項目も全ては色合いに影響します。
また、最近の納品はデータのみで済んでしまうので、実際に印刷までセットのお仕事は減りました。結果的にプリンターを動かさない期間が長くなり、使わないからこそ、いざ使いたい時にトラブルが起きるのです。
● 久しぶりに使う時は、インクノズルのパターン印刷を実施する。
● ヘッド位置のズレ修正を、パターン印刷で確認する。
● ローラーはマニュアルに基づきクリーニングする。
● インク拭き取り機能を利用して、プリンター内をクリーニングする。
上記を実施するだけでも、色合いは改善します。
Photoshopのプリント設定を確認する
ここからは、モニターキャリブレーションをやっている方を対象とした記事となります。
プリント設定は、Windows・Macによって変わって来る部分があります。また、ご使用のバージョンによっても項目の有無は様々です。
例えば、Photoshopによるカラー管理を選択した場合、プリンター側のカラーマネージメントを有効にすると、Photoshopで作った色がプリンター側で自動修正されてしまい、色が正しく表現されません。
ここは必ずオフにしたいところですが、最近のMacOSにはこの項目が存在しておりません。それを知らなかった時は、必死に探してしまいました(T-T)
その他にも疑問(難しいだけ)を感じる部分がいくつかあります。これは設定項目の意味を確認しながらの勉強が必要となります。
最新のバージョンを確認する
今回の記事で書きたかったのは、実はこの項目です。
体験すると叫びたくなるようなことなのですが、冷静に考えると全てのツジツマが合うので、最終的に自分を責めたくなってしまいます。
先日、久しぶりにプリント作業をしたところ、明らかに色がおかしいわけです。
それで、プリンターのメンテナンスとPhotoshopのプリント設定を疑い、一つづつ潰しながらチェックしましたが、これがなかなか解決しない。
しばらく悩んだあげく辿り着いたのが、最新バージョンの確認です。
最近はクラウド化が進んでおり、PhotoshopもCCという時代になりました。バージョンアップとは不都合を改善させるためのものなので、時期を見て更新しています。
しかし、プリンターはやっていなかった〜(>_<)
急いでプリンターのアップデート情報を見てみると、ありました最新バージョン。
Photoshopが進めば、それに合わせてプリンターも対応させるわけです。プログラムを作っている方には、本当に頭の下がる想いでございます。ただ、OS・ソフト・機器と別会社が制作しているわけですから、その間に当然矛盾も発生してしまうんですよね。
とにかく、アップデートしたらおどろくほど色が改善しました\(^o^)/
めでたし、めでたし(/∇\*)