撮影機材

Nikon D610・D800:親指フォーカス『AIサーボ』を切り替える

D610

普段は『Canon』ですが、所属先で『Nikon』も使います。
さて今回、僕の管理している『D800』を同僚に貸したのですが、現場で『AIサーボ』が解除出来ず戸惑ったようです。確かに使わない人にとっては、迷惑な機能かも知れませんよね。

反省の意味も込め『AIサーボ』ON/OFFをメモしたいと思います。

オートフォーカスの種類

細かい設定を含めれば色々あるかも知れませんが、今回は代表的な2つのAFを切り替えます。
撮影スタイルにより、設定を変えなくては対処出来ない被写体もあるので重要事項です。

シングル

シャッター半押しで任意のポイントにピントを合わせ、半押しのまま構図を決め、そのままシャッター切る撮影。

止まっている被写体に有効です。

コンティニュアス

右手親指位置にある『AFロック』などのボタンを押している間、ファインダー内のフォーカスポイントにピントを合わせ続ける追尾機能です。

構図は任意のポイントにピントを合わせ、親指を離しシャッターを切ります。
押したままカメラを振ると、動いたフォーカスポイントにピントが行ってしまいます。

シャッターボタンの半押しAF機能は解除し、シャッターを切るだけの役割となります。
迫って来る動体など、刻々とピントが変わるアクティブな被写体に向きます。

AIサーボのON/OFF

構えた時、左指が届く位置にAFの切り替えスイッチがあります。
レバーは、オートフォーカス(AF)と、マニュアル(M)の切り替えです。

レバーが、オートフォーカス(AF)の状態でボタンを押し、右手親指位置のダイヤルを回すと『AF-S』と『AF-C』を切り替えられます。

AF-S

『AFロック』ボタン押しっぱなしで追尾をしない。

AF-C

『AFロック』ボタン押しっぱなしで追尾し続ける。

『D610』AIサーボ設定

・『MENU』ボタンでメニューに入る
・左バーの鉛筆マークで『カスタムメニュー』へ
・『f』の『操作』へ

・『f4』の『AE/AFロックボタンの機能』へ。

・『AF-ON』を『OK』ボタンで選択します。

この設定をすることにより、右手親指の『AF-L/AF/L』ボタンが使えるようになります。
同時に、シャッターボタンの『半押しAF』が解除され、シャッター機能のみになります。

・AIサーボを解除するには『f4』の『AE/AFロックボタンの機能』で『設定しない』を選択

『D800』AIサーボ設定

『D800』では設定が増えていたので、知らないと混乱します。
『AIサーボ』の有無選択は『D610』同じです。

・『MENU』ボタンでメニューに入る
・左バーの鉛筆マークで『カスタムメニュー』へ
・『a』の『オートフォーカス』を選択

・『a4』の『半押しAFレンズ駆動』を選択

・『半押しAFレンズ駆動』で『しない』を選択

これにより、右手親指の『AF-ON』ボタンでピントを合わせ『シャッター』ボタンは、シャッターのみの機能となります。

『AF-ON』ボタンでAFが効かない場合

別設定の影響で『AF-ON』ボタンのオートフォーカスが効かないことがあります。
この部分が、ちょっと複雑なのでメモします。

・『MENU』ボタンでメニューに入る
・左バーの鉛筆マークで『カスタムメニュー』へ
・『f』の『操作』を選択

・『f6』の『AE/AFロックボタンの機能』を選択

・『AF-ON』にして『OK』で設定完了

これで『AF-ON』ボタンを押すと、AFピントが駆動します。
逆に『シングル撮影』したい場合、この設定を解除すれば誤操作が無くなります。

AFの合焦音が鳴らなくなったら

親指オートフォーカスは、常にピントを合わせ続ける為、ピントが合った時に鳴る音が鳴らなくなります。それでワンショットである『シングル』設定に戻しても鳴らない時は、以下の方法を試してみて下さい。

・『MENU』ボタンでメニューに入る
・左バーの鉛筆マークで『カスタムメニュー』へ
・『a2』の『AF-Sモード時の優先』を選択

  • リレーズ・・・鳴らない
  • フォーカス・・・鳴る

勿論、音量設定が無音ではないことが前提です。

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