普段は『Canon』ですが、所属先で『Nikon』も使います。
さて今回、僕の管理している『D800』を同僚に貸したのですが、現場で『AIサーボ』が解除出来ず戸惑ったようです。確かに使わない人にとっては、迷惑な機能かも知れませんよね。
反省の意味も込め『AIサーボ』ON/OFFをメモしたいと思います。
目次
オートフォーカスの種類
細かい設定を含めれば色々あるかも知れませんが、今回は代表的な2つのAFを切り替えます。
撮影スタイルにより、設定を変えなくては対処出来ない被写体もあるので重要事項です。
シングル
シャッター半押しで任意のポイントにピントを合わせ、半押しのまま構図を決め、そのままシャッター切る撮影。
止まっている被写体に有効です。
コンティニュアス
右手親指位置にある『AFロック』などのボタンを押している間、ファインダー内のフォーカスポイントにピントを合わせ続ける追尾機能です。
構図は任意のポイントにピントを合わせ、親指を離しシャッターを切ります。
押したままカメラを振ると、動いたフォーカスポイントにピントが行ってしまいます。
シャッターボタンの半押しAF機能は解除し、シャッターを切るだけの役割となります。
迫って来る動体など、刻々とピントが変わるアクティブな被写体に向きます。
AIサーボのON/OFF
構えた時、左指が届く位置にAFの切り替えスイッチがあります。
レバーは、オートフォーカス(AF)と、マニュアル(M)の切り替えです。
レバーが、オートフォーカス(AF)の状態でボタンを押し、右手親指位置のダイヤルを回すと『AF-S』と『AF-C』を切り替えられます。
AF-S
『AFロック』ボタン押しっぱなしで追尾をしない。
AF-C
『AFロック』ボタン押しっぱなしで追尾し続ける。
『D610』AIサーボ設定
・『MENU』ボタンでメニューに入る
・左バーの鉛筆マークで『カスタムメニュー』へ
・『f』の『操作』へ
・『f4』の『AE/AFロックボタンの機能』へ。
・『AF-ON』を『OK』ボタンで選択します。
この設定をすることにより、右手親指の『AF-L/AF/L』ボタンが使えるようになります。
同時に、シャッターボタンの『半押しAF』が解除され、シャッター機能のみになります。
・AIサーボを解除するには『f4』の『AE/AFロックボタンの機能』で『設定しない』を選択
『D800』AIサーボ設定
『D800』では設定が増えていたので、知らないと混乱します。
『AIサーボ』の有無選択は『D610』同じです。
・『MENU』ボタンでメニューに入る
・左バーの鉛筆マークで『カスタムメニュー』へ
・『a』の『オートフォーカス』を選択
・『a4』の『半押しAFレンズ駆動』を選択
・『半押しAFレンズ駆動』で『しない』を選択
これにより、右手親指の『AF-ON』ボタンでピントを合わせ『シャッター』ボタンは、シャッターのみの機能となります。
『AF-ON』ボタンでAFが効かない場合
別設定の影響で『AF-ON』ボタンのオートフォーカスが効かないことがあります。
この部分が、ちょっと複雑なのでメモします。
・『MENU』ボタンでメニューに入る
・左バーの鉛筆マークで『カスタムメニュー』へ
・『f』の『操作』を選択
・『f6』の『AE/AFロックボタンの機能』を選択
・『AF-ON』にして『OK』で設定完了
これで『AF-ON』ボタンを押すと、AFピントが駆動します。
逆に『シングル撮影』したい場合、この設定を解除すれば誤操作が無くなります。
AFの合焦音が鳴らなくなったら
親指オートフォーカスは、常にピントを合わせ続ける為、ピントが合った時に鳴る音が鳴らなくなります。それでワンショットである『シングル』設定に戻しても鳴らない時は、以下の方法を試してみて下さい。
・『MENU』ボタンでメニューに入る
・左バーの鉛筆マークで『カスタムメニュー』へ
・『a2』の『AF-Sモード時の優先』を選択
- リレーズ・・・鳴らない
- フォーカス・・・鳴る
勿論、音量設定が無音ではないことが前提です。