プロと趣味のカメラマンの決定的な違いは、撮影の成功確率です。
撮影はその日の天気や、現場の状況に大きく左右されてしまいます。
しかしプロは状況に合わせ、より有利になるよう最適な設定が出来るのです。
野球に例えれば、ホームランは時々だけど、毎回必ず塁に出れる選手でしょう。
勿論、経験も大事ですが、本当に必要なのは知識とコツです。
日頃、手ブレで悩んでいる方は必見ですよ^_^
手ブレの原因
本題に入る前に、手ブレの原因を知らなければなりません。
読んで字のごとく『手がブレている』のです。
一応ですが、ブレにくい姿勢はあります。
しかし人間は、ブレることなく静止は出来ません。
解決策として、シャッタースピードを早くするしかないのですが、やはりスピーディーに設定を変えるのは難しいものです。
例えば晴天に外で撮影をしていても、日向と日陰で全く露出は変わります。
気付かず続けてしまえば、手ブレ写真になってしまうのは当然のことです。
明らさまな失敗に思いがちですが、めまぐるしくシーンが変われば、なかなか追い付けないのも事実です。
これは特に、ずっとプログラムオートを使っている方に多いミスで、それなりには撮れますが、拡大すればするほど目立ってしまうのです。
手ブレの限界
写真はとりあえず、写っていればいいのかも知れません。
しかし表現をコントロールしたいのであれば、設定は常に裏付けが必要です。
では『手ブレが起きにくいシャッタースピード』はいくつなのでしょうか?
その答えは、使用レンズに比例します。
例えば焦点距離が『100mm』であれば『1/100秒』が最低限必要となります。
もちろんそれ以下でも撮れる場合もありますが、それは偶然であり確実ではありません。失敗が許されない案件では、そんなリスクはいらないのです。
光量不足になりがちな現場では、常にシャッタースピードを意識するのです。
スポーツモード作戦
Canonの場合は『Tv』を使う方法があります。
一応デメリットとして『SS』を固定して『F値』でコントロールする為、ボケ味の指定が出来なくなります。
安全第一ですが、暗い場所では直ぐに限界を迎えてしまいます。
ISOを上げる作戦
ISOはここ数年で、かなりの進化を見せています。
本来は、低く設定した方が画質が良いのですが、写らないより良いはずです。
しかし、設定を上げたことを忘れてしまい十分な光量のあるシーンでもそのまま撮ってしまうという失敗も起こりやすいのです。
それでも手ブレに比べたら良いですし、明るい環境でノイズは軽減されるので、とても有効な手段です。
シャッター速度の制御範囲の設定
これは最新機能なのですが、これからは主流になるはずです。
EOSシリーズで言えば『7DⅡ』に搭載されていますので、発売時期がその周辺か以降のモデルならば付いている機能です。
シャッターに限らず、絞りなどにも対応しているので自分に合った設定を選ぶことが可能です。
基本的には手動ですが、条件の悪い忙しい現場では極力使うようにしています。
全てはうっかりを無くす為です。
私の中のSS基準は『1/125秒』です。ちょっと早過ぎ? という意見が聞こえそうですが、普段結構可哀想な現場で働くことが多いので、これぐらい保険を掛けないとやってられません(・ε・)
これに『オートISO』を合わせ煮詰めれば、最強の組み合わせとなります。
一応、大半は明るい場所で、暗い場所の出入りが多い場合に重宝します。
今は響かなくても、知っていれば必ず、役に立つ時が来るはずですよ^_^